レノボなひとびとVol.4 株式会社これから 有川紘記さん【後編】

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「お前が社長だと思ってやってくれ」プログラミングスクールの事業部長へ

――有川さんのこれまでの経歴について教えてください。これからKIDS事業部長と言うことは、これまでに何らかの教育事業に携わってきたのでしょうか?

「いえ。実は教育事業は弊社に勤めてから初めてなんです。新卒で就職したのは大手IT企業で、そこでは企画営業を中心に営業マネジメントやECコンサルなど、さまざまな事に携わりました。

その後もいろいろな事業に携わりつつも、2011年に広告漫画事業で独立。2016年に新卒就職した大手IT企業時代の同期で、これから社の代表でもある今泉から『一緒に事業をやりたい』と誘われて、第三者割当配当により私が代表を務めていた企業がこれからグループにジョインしました」

――ということは、有川さんはこれから社の事業部長でありながら経営者の一面もあるのでしょうか?

「いえ、持ち株はすべて売り払い第三者へ継承しました!なので私の仕事はこれからKIDS事業部長だけということになります」

――どのようないきさつがあって、有川さんがプログラミングスクールの事業部長になったのでしょうか?

「社長の今泉と私が新卒時代の同期であることは先ほど話した通りですが、実は私たちの子ども同士が同世代でして。それで教育について話すことがあったのですが、お互いに価値観が近いことがわかりました。

話の中で『今の教育はあまり意味を成さないのではないか』と話していたことが始まりだったと思います」

――具体的に今の教育には、どのような問題点があると感じますか?

「詰め込み教育であり、学歴社会で大学に行くことがゴールになっている点ですね。Society5.0(※)に向けて教育面でも必ず変革が行われ、その中で「学歴社会」から「学習歴社会」に変化していきます。学習歴社会になったときに起こりうることとして「入学もしくは卒業した大学名」ではなく、「何をどのように学習してきたか」のほうが重要視されることが挙げられます。

学習歴社会で優遇されるためには、継続的な学習が欠かせません。そして、継続するためにはモチベーションを保つための興味・発見も必要です。」

※Society5.0:サイバー空間(仮想)とフィジカル空間(現実)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会課題の解決を両立する社会の概念

――こういった問題点に対して、プログラミングスクールがどのようにアプローチできると考えますか?

「義務教育では身につけることが難しいと思われる『ロジカルシンキング』『クリティカルシンキング』『クリエイティブシンキング』の3つの思考法を育めるのではないかと考えています。

義務教育で習うこと基本的に答えがあるものばかりですが、社会に出ると決してそうではありません。今までが「課題の回答を出す」教育だったことに対して、学習歴社会では「何が課題なのか?」を見つける視点が必要になります。

正解がない問題を解決するために必要な思考法が、プログラミングスクールでは身につけられるのではないか、と考えております。」

――ありがとうございます。プログラミングスクールを運営するにあたって、やりがいを感じられることについて教えてください

「2つの視点がございまして、事業部長としての視点と、教育者としての視点になります。
事業部長としての視点は『事業が形になっていくとき』です。今まで事業の新規立ち上げを行う機会が多かったこともありまして、計画通り物事が進んだり、新しい教室が軌道に乗ったりするとやりがいを感じます。

また、教育者としての視点については、やはり生徒の成長を感じたときですね。例えば、前述したタイピング大会を一つとっても、前回1200点くらいだった生徒が今回5100点くらいまで一気にアップすることも多々あるんですね。他にも、根拠を持ってロジカルに話せるようになる生徒もいますし、成長を感じる機会は沢山あります。スキル面も含め、あらゆる場面で成長を見たときに、やりがいを感じますね」

――とはいえ、新規事業だからこそ大変なこともたくさんありそうですね

「弊社の根幹事業はBtoBのネットショップ支援で、一方のプログラミングスクールはBtoC。事業内容も顧客層も全然違います。

私も含めて社内で経験したことがある人がいないので、社長からは『お前が社長をやっているくらいの感覚でよろしく』と言われています。実際に経営に近いことをやっていると思いますね」

――有川さんの具体的な業務内容を教えてください

「収支計画を立てたり、実際の収支に基づいて次のアクションを考えたり。あとは採用活動や新人社員の入社手続き、備品管理、経理、1人でいろいろな役職を兼任している感じですね。もちろん1人で回せる仕事ではないので、他の社員に意識して仕事を振るようにしています。

あと、頻度は多くないですが、私も授業を受け持つこともあります」

――そうなんですね!基本的には担当社員さんがあらかじめ計画したカリキュラムに沿った授業を進めるかと思いますが、その間に有川さんは自身の業務を進める感じでしょうか?

「そうですね。ただ、現場を見ておかなければならないと思っているので、教室の隅っこで作業するようにしています」

――組織を指揮するポジションにいながら、生徒さんたちの様子や授業の進み具合の把握など、細かく見ていらっしゃるのですね。最後に、これからKIDSの宣伝やアピールしたいことがあればお願いします!

「おすすめ教室ランキング1位獲得だけではなく、昨年は全国小学生プログラミング大会では、弊スクールの生徒が優勝してくれたりと、規模は小さいですが徐々に注目をいただいている教室となります。
現在対面クラスは東京都内のみとなりますが、PCやタブレットがあれば全国どこでもご受講いただけるオンライン校も開校しておりますので、もしご興味がございましたらお気軽に無料体験レッスンにお越しください!」


プログラミングスクールで60台ものレノボ製PCをお使いいただいているこれからKIDS様、子どもたちにも好評とのことでした。プログラミングは義務教育にも導入されているので、レノボ製PCをきっかけに子どもたちが習得してくれていることは、大変うれしい限りです。