【Interop Tokyo 2023】Lenovoブースの展示紹介と15,16日の講演内容を紹介

レノボ・エンタープライズ・ソリューションは2023年6月14~16日に、幕張メッセにて開催された「Interop Tokyo 2023」に出展および講演をいたしました。当イベントで出展しているブースではサーバーやストレージなど、利用する企業が各自の能力を十分に発揮するために必要なソリューションを展示しています。

本記事では、Interop Tokyo 2023にて出展したソリューションを紹介いたします。また、15,16日に開催されたセミナーについてもダイジェストで紹介いたしますので、ぜひご覧ください。

Lenovoブースでは企業活動を促進するあらゆるソリューションを展示

Lenovoのブースではサーバーやストレージなど、法人向けの、ビジネス展開するうえで必要となるソリューションを展示していました。ここからは、当日に展示していたソリューションについて、担当者の方のお話も交えてそれぞれ紹介します。

Think Edge(エッジデバイス)

エッジデバイスのThink Edge SE70の特徴は、最高クラスの画像処理能力を誇っていることです。

エッジデバイス

インターネットに接続された、データ処理や保存を行うために使用されるデバイス。通常は中心部のコンピューターが処理や解析の役割が集約されているが、クラウドに近い端末で行うことでデータの負荷を軽減することが期待できる。

スマートフォンやタブレットもエッジデバイスの一種である。

ブースでは、3本の瓶が置いてある映像から1本抜き取ったときに、エラー表示がされるシステムが稼働するところを見せていただきました。製造現場での生産ライン管理に導入されているそうです。

インフラの現場でも渋滞管理などでの活用も期待されています。

エッジAIサーバー

Lenovoのサーバーもいくつか展示されており、今回は担当者さんよりThink System SE350およびThink Edge SE450について、お話を伺いました。

Think System SE350
Think Edge SE450。Best of Show Awardの最終選考にまで残った

Think System SE350はLenovoのサーバーの中でも最軽量型で、本棚などに設置が可能なサイズであることから、サーバールームを設ける必要なく導入できます。実際にコンパクトさを活かして工場内の至るところに設置されているとのことです。

また、14日の基調講演でも取り上げられていた話ですが、観光名所としても有名なスペインのバルセロナでは街の至るところに設置されています。観光客が史跡に近づくとサーバーから利用者のデバイスへ、観光情報が送られるようになっています。

日本での導入についても聞いてみたのですが、どうやら電源の確保が障壁になっており、実現には至っていないそうです。また、雨ざらしになると故障の原因になることから、設置場所も課題のひとつとのことです。

Lenovoのエッジサーバーが日本のあらゆる観光地に導入されれば、国内旅行が一層楽しくなることが期待できます。

Think System DM3000H(ストレージ)

ストレージの「Think System DM3000H」の大きな特徴は、他モデルと違ってランサムウェア対策システムが搭載されていることです。

ランサムウェア

感染したコンピューターをロックしたりファイルを暗号化したりすることで使用不能にし、元に戻すことを引き換えに身代金を要求する攻撃手法。

発覚までに時間がかかることが特徴で、気が付いたときにはほぼすべてのデータが使用不能になっていたという事例も少なくない

私たちが普段から使っているパソコンのHDD・SSDと同様に、ストレージには基本的に、セキュリティ機能は搭載されていません。しかし、Think System DM3000Hにはストレージ内にランサムウェア対策システムが搭載されているので、万が一感染したとしても独自で対処できます。機械学習に対応しており、あらかじめ学習したパターンと異なるアクセスを検出したときに発動するのだそうです。

ランサムウェアの仕様上、攻撃対象となってしまうと多少の被害は出てしまうものの、それでも大部分は食い止められるとのこと。

ストレージ買い替えの際は、セキュリティ対策もできるThink System DM3000Hを検討してみるといいでしょう。

Neptune Direct Water-Coolingテクノロジー

Interop Tokyo 2023で開催されている、有力メディアや学術界の識者が選ぶ「今年の一品」を決める賞である「Best of Show Award」のサーバー部門でグランプリに選ばれたのが、Lenovoの「Neptune Direct Water-Coolingテクノロジー」です。

近年のソリューションはスペックが高くなることに比例して、機械を冷却するためのファンが大きくなり、消費電力量が上がることが課題として挙げられます。実際にデータセンターでは、サーバーを冷却するためだけに+40%の電力を要すると言われているくらい、大きな問題です。

また大型のファンを積まなければならないことから、サイズの肥大化も問題となっています。

しかし、冷却システムを水冷式にすることでサイズの大きいファンを搭載する必要がなく、コンパクトな設計が実現できます。また、冷却に用いた水が吸収した熱は温水などへ再活用ができるので、より環境負荷の少ないビジネスの実現も期待できます。

冷却水は電源側から注入することになり、サーバー中を巡ってから放出されるようになっています。

Neptune導入にあたって大きな障壁になるのが、施設が水冷サーバー対応仕様への工事が必要になることだそうです。Neptune自体がスパコン用途で作っていることもあり、そういったスペックのパソコンを導入した経験のある業者でないとハードルは高いとのこと。

とはいえ、環境負荷が低い上にサーバーのサイズがコンパクトになることから、導入が実現できれば現場は大きく変わるのではないかと期待できますね。

15,16日に開催された講演を簡単に紹介

15,16日にはレノボより、以下の講演を開催いたしました。

【15日】

日時講演名概要11:30-12:10ThinkSystemサーバー及びソフトウェア製品の最新情報新たにリリースされたThinkSystem V3サーバー製品群の新機能や差別化のポイント、強化されるXClarityをはじめとしたソフトウェア製品の最新情報を解説12:30-13:10Lenovoデータ移行ソリューションと事例紹介
(島根銀行様、ソフトバンク様)Lenovoプロフェッショナルサービスの最新のソリューションおよび事例等を紹介13:30-14:10Lenovoがご提供する次世代高速ストレージソリューション
「Lenovo Storage Solution with WekaFS Software」のご紹介

「Lenovo Storage Solution with WekaFS Software」の概要及び最適なワークロードについて紹介

14:30-15:10ITから始める温暖化対策 
カーボンニュートラルへの一手企業が果たすサステナビリティの責任に対して何から取り組むかお悩みのお客様へ、サステナビリティへの一歩をご提案15:30-16:10エッジコンピューティングとAI画像検知を活用による日本国内及び海外の実現事例を紹介スマートシティの一環として、高速道路上での作業現場にで活動する作業員の安全を確保するための補完対策の1つとして、AIを活用した警報システムについて解説。また、エッジコンピューティングを活用した上で、AI画像検知、データ分析及び他のシステムと連携した事例を海外・日本国内それぞれ紹介16:30-17:10さぁ 始めよう オンプレミスで構築するクラウド基盤オンプレミス環境の運用によって人的負担の増大する問題を、オンプレミスであってもクラウドライクな環境を実現するNutanix Cloud Platformと、クラウド側でもNutanix Cloud platformを利用する事でハイブリッドマルチクラウドへの悩みや問題を解消するヒントをご提案

【16日】

日時講演名概要11:30-12:10まだ間に合うかも!?Windows Server 2012のサーバー移行ソリューション
~ハイブリットクラウド環境を実現するAzure Stack HCIの最新事例をご紹介~ Edgeからクラウドまで幅広いソリューション展開のあるLenovoの最新Azure Stack HCI「ThinkAgile MXシリーズ」をどのように活用できるのか、北彩都病院様のミッションクリティカルな医療システムを支える仮想化基盤の更改事例、森羅株式会社様の農業IoTプロジェクトの近況アップデートなど事例を交えて紹介12:30-13:10Lenovo が語るデジタルツイン、NVIDIA OMNIVERSE(おむにばーす)は夢か現実かOMNIVERSEがもたらす革新的なビジネスソリューションや効果、可能性を解説し、Lenovoの豊富な専門知識を活用したデジタルツインの展望を紹介13:30-14:10最新 VMware HCI は Lenovo におまかせ!
VMware vSAN Express Storage Architecture でなにが変わる?VMwareとの共同セッションで、VMware HCI とは?ESAってなに?どんなハードウェアが使えるの?といったことを解説14:30-15:10Lenovoのサーバー冷却テクノロジーCPU・GPUとも年々消費電力が高まりこれまでの冷却方法ではサーバーを稼働させることが困難な時代、Lenovoがもつ空冷・水冷技術についてしっかり解説15:30-16:10いま最もGREENなx86 CPU、第4世代AMD EPYCプロセッサー(Genoa)の最新情報をお届けします!世界最速プロセッサー 第4世代AMD EPYC 9004を徹底解剖!ベンチマークデーターや顧客事例などを交えながら、AMD EPYCのメリットだけでなくデメリットも解説

Interop Tokyoは1994年から毎年開催しているイベントなので、翌年も開催されることが考えられます。今回ご参加いただけなかった方も、ぜひ次回は拝聴していただければと思います。

法人向けソリューションについて詳しく知りたい方はLenovo Proへご相談ください

Interop Tokyo 2023では法人向けを中心に、数多くのソリューションを展示していました。正しいソリューションを導入できればビジネスを加速させ、より生産性の高い環境の実現も期待できます。

法人向けソリューションについて詳しく知りたい方は、法人専用ストアである「Lenovo Pro」へご相談ください。各法人に1人の担当者が付くので、不明点がある場合でもしっかりサポートしてくれます。

本イベントで展示できなかったソリューションも数多く取り扱っており、貴社の課題解決につながるものを見つけられる可能性があります。