2023年6月14~16日にかけて、レノボ・エンタープライズ・ソリューションが幕張メッセにて開催された「Interop Tokyo 2023」に出展されました。
当イベントではインターネットテクノロジーに関するあらゆる講演が開かれ、また出展ブースでは各企業がさまざまな商品をPRする場として活用されていました。
当記事ではInterop Tokyo 2023の概要と、初日の14日にレノボが実施した基調講演の内容について紹介いたします。
Interop Tokyo とは?
Interop Tokyoとは、インターネットテクノロジーの技術動向やビジネス活用のトレンドを伝えることを目的としたイベントです。
1994年に初めて開催され、2023年度は出展ブースだけで幕張メッセのホールを4つ使うほどの大規模に展開。有名企業はもちろん勢いのあるベンチャー企業など、数百 もの企業・団体が出展していました。
インターネット業界で話題のChat GPTやメタバースなどを取り扱う団体もあり、最先端のトレンドを把握したい人にとっては非常に学びのあるイベントと言えます。
基調講演「ハイブリッドな世界~IoT・エッジ・データセンター・クラウドの境界が溶け、見えてくるサステナブルな未来」
Interop Tokyo 2023の初日となる14日の13:30より、レノボ・エンタープライズ・ソリューション提供の基調講演「ハイブリッドな世界~IoT・エッジ・データセンター・クラウドの境界が溶け、見えてくるサステナブルな未来」が行われました。
当講演は「ARを活用したIoT・エッジが作り出す、リアルとバーチャルのハイブリッドなスマートシティを目指すお客様の事例」ということで、ソフトバンク株式会社様とLenovo Infrastructure Solutions Group様がそれぞれご登壇。
マーケティング本部長の井上 克裕 氏の司会で、講演は進められました。
ソフトバンク株式会社の取り組み
ソフトバンク株式会社からは「ビジネス・コンシェル デバイスマネジメント」の取り組みについて、ソリューションエンジニアリング本部の森本 茂幸 氏よりお話をいただきました。
【スピーカー情報】
ソリューションエンジニアリング本部
エンタープライズクラウド開発第1統括部統括部長
iOS、Android、PC、4Gケータイなどのモバイルデバイスを統合管理し、企業のデータを守るサービス
ソフトバンク社が上記のサービスを展開するにあたって、NutanixベースのハイパーコンバージドインフラストラクチャーソリューションをLenovoから提案していただいたとのこと。導入してから3年間に渡って、一度も故障することなく運用できているそうです。
高品質なサービスを提供するにあたって必要な、高度な機能を素早くリリースし続け、キャリア品質を保ちながら利用コストを抑えられている点にご満足いただいているようでした。
また、ソフトバンク社がLenovoへの決め手となった理由として、サステナビリティへの取り組みについて挙げられていました。実際にLenovoではカーボン・オフセットサービスを提供しており、Lenovo製品を購入された顧客を対象に、製造・出荷プロセスで生じるCO2排出量をカーボンクレジットで購入できます。
「これからは環境問題の取り組みを自分たちのサービスに活かす考え方は重要になる」と森本氏はLenovoを評価したうえで締めくくられました。
スペイン・バルセロナでの導入事例
続いてはLenovo Infrastructure Solutions GroupのChadie Ghadie氏より、スペイン・バルセロナでスマートシティを実現するにあたって使われているLenovo製品について、お話をいただきました。
スマートシティとは
ICT 等の新技術を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)の高度化により、都市や地域の抱える諸課題の解決を行い、また新たな価値を創出し続ける、持続可能な都市や地域であり、Society 5.0の先行的な実現の場と定義されています。
観光地として人気の高いバルセロナでは公共安全、観光、交通、管理、セキュリティ、などなど、さまざまな課題を解決するために、中央データセンターを導入されているそうです。中央データセンターには、LenovoのThinkEdge Portfolioが導入されており、以下の観点で市民および観光客にとって有用な役割を果たしているとのことです。
- 公共安全
⇒ カメラで交通事故などを監視し、適切な機関へ自動的に連絡 - スマートリテール
⇒ LenovoのAR技術を5Gクラウドに接続し、現代的なショッピング体験を実現 - スマートインクルージョン
⇒ テクノロジーを活用し、障害のある人々が利用しやすい街づくりに
ちなみに、バルセロナで使われているThinkEdgeはLenovo展示ブースにて展示されていました。
未来でもハイブリッドな世界を実現するためには、サステナブルに取り組んでいかなければなりません。実際に機械の性能に比例して消費しているエネルギー量も増大しており、社会的な問題となっています。
Lenovoでも率先してサステナブルな社会の実現を目指していくとのことなので、今後どのように環境問題にアプローチしていくのか気になるところです。
Interop Tokyo Best of Show AwardにLenovoがグランプリを受賞しました
Interop Tokyoでは毎年、当年の選りすぐりの新製品のグランプリを決める「Best of Show Award」を実施しています。審査員には学術界の識者や有力メディアなどが並び、製品の部門ごとにグランプリが決められます。
数多くの企業・団体の中で、サーバー&ストレージ部門ではLenovoの「Neptune Direct Water-Coolingテクノロジー」がグランプリを獲得し、さらに「ThinkEdge SE450 GPU対応モデル」も最終選考にまで残る結果となりました!
表彰では、代表取締役社長のジョン・ロボトム氏へ授与が行われました。
「Neptune Direct Water-Coolingテクノロジー」は展示ブースでも展示されていました。Lenovoの展示ブースについては以下の記事でも取り上げていますので、こちらもご覧ください。
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【Interop Tokyo2023】Lenovoブースの展示紹介と15,16日の講演を簡単に紹介
Lenovoのソリューションが気になる方はLenovo Proもご覧ください
Lenovoでは「よりスマートなテクノロジーを提供する」という社是の下、サステナビリティをはじめとした、あらゆる社会的な課題に取り組みながらビジネス展開をしています。
今回の基調講演では、Lenovoが開発したソリューションを通して、我々の生活をどう変えていくのかを知るいい機会になったように感じました。
Lenovoではさまざまなソリューションを提供していますが、講演の内容や展示品だけでは理解できなかった方も多いでしょう。法人向けショップ「Lenovo Pro」では、さまざまなLenovoのソリューションを紹介しております。
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なお、基調講演で取り上げられていましたカーボンオフセットについて詳しくは、以下の記事で解説されています。気になる方はぜひご一読ください。
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