Lenovoのデザインは廃れない
──あらためて、Lenovo製品の魅力とは何でしょうか。
「ひと言で言えば、どんな場面にもマッチングするPCだからです。機能 面でトータルコーディネートされているし、大人でも子どもでも使える。それがなによりの魅力ですよね。昔はカッコよくても、いま見るとカッコよくないものってあるじゃないですか。けれど、Lenovoのデザインは廃れない。この普遍的なデザインというか、統一性は続けてほしいです。いつの時代も無駄な変革がなく、長く使えるもの。デザインの大事さを感じます」
──上っ面のデザインを追求しすぎて、使いにくくなったりしないのがいいですよね。
「やっぱり、他の会社にはないメカニカルな機能がつまっていますよね。使っていて、ちょっと違和感あるなっていうPCは多いと思うのですが、その違和感を無くすための小さい工夫がたくさん盛り込まれているんです」
──井原さんは、ThinkPadのファンミーティングである「大和魂」にも参加されたとのこと。開発者の方とはどんな会話を交わしたのでしょうか。
「開発者の方とお会いして、新たな商品の開発にどのように取り組まれているのかなどをお聞きしました。せっかく日本で日本IBMが作ったThinkPadというブランドなのだから、中国やアメリカの会社だというイメージを持たれずにもっとたくさんの人に使ってもらえたらいいのにって思いますね」
──なるほど。そこで言うと、今はまだLenovoPRO コミュニティについても、敷居が高く見えてしまうようなところもありますね。
「LenovoPROコミュニティの知名度をあげてほしいですね。正直、ビジネスユーザーの枠組みのコミュニティなので、企業さんとLenovoとのやり取りに片寄って見えがちな一面があるような気がします。ひと言で言えば、PROコミュニティが何をやる場所のか、何をしてるのかがまだまだ伝わっていないと思うんです。もっと一般のアクティブユーザーが増えてきたら、コミュニティの雰囲気も変わるような気もします」
──アクティブユーザーの多さは重要ですよね。
「そう思います。例えばIdeaPadを使うとなったときに、それぞれのコミュニティトップみたいなのがあればいいなと思います。IdeaPadの新機能にはこういうものがあるんだ、とか、汎用性の高さを打ち出すような紹介がもっとほしいですよね。ゲーミングPCや、家庭用に使うという点でも、目的や用途別で使い方を知ることができたら便利ですよね。今は量販店に行って販売員と会話をしながら買うという時代じゃないからこそ、なおさらだと思います。たとえばYogaってどんな感じかなと思ったら、ユーズケースの紹介や、新製品とすでに出ているものの比較など、ユーザーがそこにある情報を活かせるコミュニティになってほしいです」
──Lenovoというメーカーに対して、他にはどんな要望がありますか?
「やはり、第一印象は大事で、さっきのデュアルディスプレイもそうですが、真新しさみたいなものをもっと前面に押し出せば、『次にパソコンを買うときはThinkPadにしよう』という話も出てくるんじゃな いかなと思うんです。あとは使いやすいと思ってもらえるようなインターフェース。実際、Lenovoのインターフェースの使いやすさは申し分ないものですから、それはもっと知られてほしいし、もっと押し出してほしいと思います」
──これからLenovoの購入を考えているユーザーの方々に伝えたいことは?
「まず、実際にThinkPadを触ってみてほしいです。大きい家電量販店さんに行けばたいてい実機が置いてあるので、ぜひ触って頂きたいですね。そのうえで、このトラックポイントを使ってみて、いかに無駄な動作がないのか、いかに疲れないキーボードなのか、持ち上げた軽さや手触り、閉じたり開いたりの動作も含めて、他社のPCと比べて頂きたいです。そこを気に入っていただければ、きっとLenovoが相棒になってくれるはず。そもそもThinkPadは、すべてで統一した理念を持っている稀有なPCです。値段が安くても、しっかりと打ちやすく、使いやすいインターフェースがすべてのバージョンで揃っている。お飾りで機能が付いているわけではないところにも、日本らしいものづくりの精神が息づいていると思うんです。すべてのシチュエーションで機能的に使うことのできる、トータルデザインがあるPCブランドだと思います」
Lenovo製品の魅力について語り始めると、それこそ目を輝かせていつまでも話し続けてくれた井原さん。
「PCを持っていて、機能面にストレスを感じたことがある人であれば、Lenovoの製品やThinkPadをぜひ試して欲しいんです。いちどストレスフリーな体験をすれば、きっと心の琴線に触れてくれるはずですから」と、最後まで“Lenovo愛”にあふれた言葉でインタビューを盛り上げてくれました。