ビジネスが成長し、データ駆動型になるにつれ、データ・ストレージ機能の中でも重要なものがはっきりしてきます。データ処理速度と基本的なストレージ機能は、開業したばかりの頃では重要性が低いかもしれません。しかし、事業の成長と共に、より高速なデータ処理と信頼性の高いストレージはどんどん重要になります。
ビジネスを次のレベルに引き上げるには、支出と投資を賢く実施する必要があります。中小規模企業の多くは技術を強みとしているため、自社に最適なデータ・ストレージ・ソリューションを判断しづらいことがあります。
ストレージは、使いやすく、必要なすべての機能と信頼性の高いパフォーマンスを備え、しかも経済的であることが理想的です。つまり、エントリー・レベルでありながらエンタープライズ・レベルの機能を備えたものがよいと言えます。この条件を満たしているのが、Lenovo ThinkSystem DE シリーズ・ストレージ・ソリューションです。
Lenovo ThinkSystem DE シリーズは、中規模から大規模企業向けに、価格と性能のバランスを最適化して設計されたストレージです。典型的なワークロードとしては、ビッグ・データと分析、テクニカル・コンピューティング、バックアップとリカバリー、その他のストレージ I/O 負荷の高いアプリケーションなどが含まれます。
このシリーズには、DE オール・フラッシュ・システムと DE ハイブリッド・システムという 2 つのサブシリーズがあります(オール・フラッシュ・システムは、モデル番号の末尾に「F」が付いています。例: DE6000F、DE4000F)。
ThinkSystem DE6000F は、最大 1.84 PB のロー・ストレージ容量と 21 Gbps の読み取り帯域幅を備え、最大 1 M IOPS を誇る、ハイエンドのオール・フラッシュ・システムです。一方、ThinkSystems DE4000F は、最大 1.47 PB のストレージと、10 Gbps の読み取りスループット、300 K IOPS という性能を備えています。
高速なオール・フラッシュ・アレイがあれば、拡大し続けるデータセットを対象にリアルタイムでデータ分析処理ができます。成長中の企業にとっては大きな利点です。オール・フラッシュ・システムのストレージは書き換え可能で不揮発性であるため、スケール・ダウンも問題なく可能です。構成の柔軟性とシンプルさとは別に、オール・フラッシュ・ストレージ・システムは費用対効果に優れています。
De Facto Software では、古いストレージ・エリア・ネットワークのシステムを Lenovo ThinkSystem DE4000F に置き換えました。同社のテクニカル・マネージャーである Simon Fortt 氏は、次のように述べています。「Lenovo のオール・フラッシュ・ストレージは TB あたりのコストが非常に低く、販売前のケアも他社とは比べ物にならないほど手厚かったので、即決でした」De Facto Software は、英国を拠点とするさまざまな業種の企業向けに、カスタムのエンタープライズ・リソース・プランニング (ERP) ソフトウェアや、eコマース Web サイト、モバイル・アプリなどを開発している企業です。
一方で、DE ハイブリッド ・システムではフラッシュ・ストレージとハードディスク・ドライブ (HDD) を使用しており、回転するディスクとプラッターでデータを保存します。このシリーズには、2.5 インチと 3.5 インチの両方のドライブに対応する 3 つのモデルがあります。すなわち、DE2000H、DE4000H、DE6000H です (番号の最後に H が付きます)。ThinkSystem DE2000H は、小規模オフィスや大企業のリモート・オフィスや支店に適しており、ロー・ストレージ容量を最大で 1.47 PB まで拡張できます。
ThinkSystem DE6000H は、ハイブリッド・シリーズのハイエンドモデルです。中規模から大規模の企業向けで、基本構成として最大 4.3 PB のロー・ストレージ容量を備えています。オプションのオンデマンド機能アップグレードを利用すると、8.64 PB に達することさえあります。
Lenovo DE シリーズの主な特徴は次のとおりです。
継続的なデータ可用性のための同期ミラーリング・ライセンス機能 (オプション)。
システムのセットアップと管理を容易にする、直感的な Web ベースの GUI。
コントローラーと I/O のモジュール、電源、プロアクティブな保守、無停止のファームウェア・アップグレードを含む冗長ホットスワップ・コンポーネントによって 99.9999% の可用性を確保した設計。
ダイナミック・ディスク・プール (DDP)、シン・プロビジョニング、スナップショット、非同期ミラーリングなど、豊富なストレージ管理機能がシステムに付属。
DDP テクノロジーにより、予備容量をストレージ・プール内のすべての物理ドライブに分散することで、再構築時間を大幅に短縮し、複数のドライブの障害発生率を低減。
シ ン・プロビジョニングとは、特定の時点で各アプリケーションが必要とする最小容量に基づいてストレージ容量を割り当てることです。これにより、DDP の効率が最適化されます。アプリケーションは、割り当てられた容量全体ではなく、使用している容量のみを消費するようになります。
これにより、お客様は、目下必要なストレージのみを購入しておいて、後日アプリケーション要件の拡大に合わせて追加できるようになります。ハイパーコンバージド・ストレージさえも購入できるような大企業が活用しているテクノロジーですが、こちらは中小規模企業向けの価格でご用意しています。
スナップショット機能では、バックアップ、並列ワークロード、テスト、開発用のデータのコピーを作成できます。これらのコピーはすぐに利用できます (システムごとに最大 2,048 のスナップショットが可能)。
非同期ミラーリングとは、ストレージ・システムを基盤としたデータ・レプリケーション機能です。設定された間隔に基づき、プライマリ (ローカル) ボリュームとセカンダリ (リモート) ボリュームを含むストレージ・システム間で、iSCSI または Fibre Channel 通信リンクを介した非同期データ転送を行います (両方のストレージ・システムに非同期ミラーリングのライセンスが必要です)。なお、同期ミラーリングでは、データ・レプリケーションをオンラインでリアルタイムに実行できます。
Lenovo ThinkSystems DE シリーズは、高速なパフォーマンス、シンプルさ、信頼性、手頃な価格を重視した設計です。手頃かつ公正な価格で提供される、信頼性と拡張性に優れたエンタープライズ・グレー ドのストレージ・ソリューションとして、テクノロジーへの投資効果を最大化したい企業のニーズに応えます。
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